「難しい音楽理論がわからないと音楽なんか作れない」
そう思い込んでいませんか?
実は、そんなことありません。
よく街やテレビで耳にするあんな曲やこんな曲は、シンプルな理論とメロディしか使われていないのです。
まずは作ってみて、音楽を作る成功体験を味わってみましょう。
この記事は
・音楽づくりに興味がある ・理論は難しいから避けたい ・曲が作られる仕組みを知ってみたい
といった方に向いています。
考え方を簡略化させるワザと基本の名称
- 音階を番号で表す
- コードタイプ
音階を番号で表す
音階といえば、あなたはまず何を思い浮かべるでしょうか?
もしかしたら、”ド”や”レ”と言った名前を思い浮かべる人は少なくないかもしれません。
しかし今からお伝えする作曲方法では、実は”1”や”2”というように、
音の名前を番号に置き換える方がはるかに有利になります。
例えばkey:C(ドをセンターとしたキー)場合だと
ド(1)レ(2)ミ(3)ファ(4)ソ(5)ラ(6)シ(7)高いド(8)
次に、key:Cの音階を更に使えるようにさせるため、それぞれ和音を乗せていきましょう。
7つの和音ができあがりました。
次はそれぞれの和音の種類を少しだけ紹介します。
コードタイプ
和音には大きく分けて3種類あります。
・メジャーコード
・マイナーコード
・セブンスコード
(他にもありますが、まずはこれだけでOKです)
それぞれの音には、はっきりとした特徴があります。
・メジャーコード(明るい)
・マイナーコード(暗い)
・セブンスコード(不安定)
(それぞれ鳴らす)
これらの特徴は、先ほど作った和音に当てはまっていきます。
メジャーキー(明るいキー)においては、例外はありません。
いきなりアルファベットが出てきてびっくりした方もいるかもしれませんが、
C(ド)D(レ)E(ミ)F(ファ)G(ソ)A(ラ)B(シ) (大文字の)M=メジャー (小文字の)m=マイナー 7=セブンスコード
という意味です。
音楽の世界では、音をこのようにアルファベットに置き換えていくことがほとんどです。
しかし初めての方は覚えなくても大丈夫です。
あくまで参考にしてみてください。
こうしてみると、なにやら法則が見えてきませんか。
1,3,6番目・・・メジャー 2,4番目・・・マイナー 5番目・・・セブンス
Mやmのあとにも数字の”7”がありますね。
したがって、例えばCM7だと「シーメジャーセブンス」と呼んだりしますが、こちらも今回は深く考えなくてOKです。
和音は、音楽の骨組みとなる部分です。
今回はこの7つの和音の中から4つだけを選んで、曲を作っていきます。
実際に曲を作ってみよう
- 曲を作る工程
- メロディ
- コード
曲を作る工程
では1曲作ってみましょう!
といっても、音楽には和音だけではなく基本的にメロディがついていますよね。
よく、和音とメロディどちらから先に作った方がいいのかという質問をもらいます。
基本的には、どっちからでもいいです。
もっといえば、順番なんてものはあってないようなものです。
・メロディを先に書いて後で和音をつける ・和音を先に組み立てて、後でメロディをくっつける ・同時進行で微調整しながら進む
など、作っていくうちに自分に合ったやり方が見つかると思います。
メロディの作り方
タイトルに”メロディ”の作り方と題していますが、結論から言うと
メロディは作るものではないです。
例えば、「なんでもいいから鼻歌を歌ってみてください」
と言われたら、どんな風に歌いますか?
たとえ音痴だったり、うまく歌えなかったとしても、まずはいくつか音を頭に浮かべてみましょう。
といっても、最初は少し難しいかと思います。
そんな時は、先に骨組みとなる和音を鳴らすと、メロディが浮かんできやすくなります。
次に紹介する”コード”の過程に進みましょう。
コード(和音)
いよいよ序盤に出てきた基本のルールを使ってみます。
音(和音)を番号に置き換えるという話をしましたよね。
ここでその番号の出番です。
音楽には、ある程度の決まりがあります。
例えば、この番号を1-6-2-5という順番で鳴らしてみてください。
↑を2回繰り返すとこうなります。
なんだか永遠に続いていけそうな感じがしますよね。
このように”1-6-2-5”というのは実は音楽理論としては法則として出来上がっています。
ではもう少し自然な流れになるように、1-6-2-5のあとに3を入れて、
あとは同じように6-2-5を続けてみてください。
つまり全体的にみると、
1-6-2-5-3-6-2-5
という風になります。
実はこの”1″と、”3”は、機能的には同じ役割をしています。(6もです)
なので同じ機能を持つもの同士入れ替えても、問題なく自然に聞こえるという訳です。
もしメロディが浮かばないという方はこの和音の進行を聞いて、それに乗せるように自由に鼻歌を歌ってみると、その時すでに音楽は始まったも同然です。
・ちなみに
例えば違うキーでこの法則を使ってみると
同じような進行で、少し雰囲気の違ったものができあがります。
メロディを作るときの3つのポイント
では出来上がった土台に、メロディをつけてみましょう。
先ほども書いた通り、メロディは自然に出てくる鼻歌で作ってみましょう。
私が思いついたメロディはこんな感じです。
ポイントとしては
・伸ばした音を使う ・同じ形を繰り返してみる ・ドレミファソラシド、など横に平たく音を並べる
といったところです。
私の作ったメロディを参考に、一つずつ解説していきます。
伸ばした音を使う
1小節目の最初の音から2分音符を使いました。
そのあとも4分音符を中心に、音価の長い音を使っています。
こうすることで、
”わかりやすく覚えられやすい”メロディに一歩近づきます。
同じ形を繰り返してみる
最初の赤マークと同じ形を、緑のところでも使いました。
1音ずつ上にずらしただけです。
それぞれの始まりの音は、それぞれのコードの3番目の音になっています。
(CM7ではミから、Dm7ではファから始まっている)
この1-6-2-5上の進行では、3番目から始まった短いフレーズを、同じように次のコードに使うことで、
”キャラクター”を持ち、
”覚えやすい”曲へと近づくことになります。
横に平たく音を並べる
平たく並べると言うと、かえってわかりにくいかもしれませんが、
いわば”音階のように並べる”といったことです。
赤ペンで記したように、デコボコではなく、まっすぐとなだらかな流れが出来ていますね。
これもまた、
”親しみやすく”
”歌いやすい”
曲の特徴ではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
理論が難しいと感じても、まずは
1-6-2-5-3-6-2-5-(1)という順番を覚えると、
あとから応用したり他のコードと組み合わせたりというのも比較的容易になります。
まずは耳で聞いて、流れを感じ取ってみてください。
そのあと、
・伸ばした音 ・同じ形を繰り返す ・平たく音を並べる
ことを意識しながら、鼻歌でメロディを歌ってみてください。