最初に聴くべきジャズトロンボーン奏者【ジャズトロンボーン専攻の私がオススメ】

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この記事を見つけた方は、

「ジャズピアノやジャズサックスは耳にするけど、ジャズトロンボーンはあまり聴いたことがない」
「ジャズトロンボーンの良さが知りたい」
「初めてジャズを聴くけどオススメの曲、オススメのプレイヤーが知りたい」


といった方が多いのではないでしょうか。


そこで今回は、

オランダの音楽院でジャズトロンボーン科を卒業した筆者が、
まず最初に聴いてほしいジャズトロンボーン奏者をご紹介します。


目次

J.J.Johnson (J.J.ジョンソン)

”ジャズトロンボーン”の話をするときにでまず最初に浮かぶのは彼のことでしょう。
初期の頃はカウント・ベイシー楽団などビッグバンドで活動しました。
後にモダンジャズ界で、トロンボーンのスライドを使って演奏されたとは思えない程のテクニックを磨き上げ、独自のスタイルを確立したプレイヤーです。

・ジャズトロンボーン界に革命を起こしたテクニック ・音色の種類が多い ・歌心のあるソロ

Bennie Green (ベニー・グリーン)

1950年代からバンドリーダーとして活動したアメリカのトロンボーンプレイヤーです。
例えばハイノートを高らかに吹いたり、飛び道具のようなテクニックがあるというわけではないのですが、中音域を中心に、シンプルな音をチョイスしてリズムやロングトーンでメロディアスに演奏しています。
なんとなくスイング時代の色を持ってるとも言えるでしょう。

・中音域を使ったトロンボーン独特の暖かい音色
・シンプルだけどメロディック
・もっと聴きたくなるようなソロ

Frank Rosolino (フランク・ロソリーノ)

近年、ますますトロンボーンプレイヤーの技術が凄まじく発展していっていますが、そのハイパーテクニックのパイオニアとも言えるべきトロンボーン奏者が、このフランク・ロソリーノです。
JJジョンソンももちろん当時のトロンボーンのテクニックを一新したのですが、ロソリーノは何にも例えようのない、とにかくかっこよくてエキサイティングなソロを演奏します。
ロソリーノの演奏を聴くと、もしかしたらあなたのジャズトロンボーンへの印象がガラリと変わるかもしれません。

・とにかく卓越した技術
・技術だけでなく音楽も聴かせにくる
・陽気な人柄と切ない人生の幕の下ろし方




Slide Hampton (スライド・ハンプトン)

スライド・ハンプトンは左手でスライドを操作するトロンボーン奏者としても有名です。
実際は彼は右利きなんだそうですが、楽器を始めたときに渡されたのが左利き用のトロンボーンだったんだとか。
フレージングなど注目したい点はたくさんあるのですが、私的には彼のスライドの操作にもぜひ注目してほしいです。
スライドを”持つ”というよりも”指と指の間で遊ばせている”という表現の方がしっくりくるような。。
YouTubeで彼の演奏動画が上がっているので、ぜひその辺りにも着目してみてください。

・とにかくすごい超絶技巧
・「イェイ」が止まらないクールなフレージング
・指で扱われるスライドテクニック

Curtis fuller (カーティス・フラー)

カーティス・フラーは、ジョン・コルトレーンやアート・ブレイキーなど、さまざまなアーティストと共演・録音を重ね、常にトロンボーンのビバップ界を引っ張ってきました。
2021年5月8日に亡くなってしまいましたが、親しみやすい暖かい音を出しつつ、キツすぎず柔らかすぎない彼のタンギングの技術で生み出される彼の音楽は永遠にジャズトロンボーン界の要となるでしょう。

・丸みのあるほのぼのとした音
・音の処理の種類が豊富で、表現の幅がとても広い
・ダイナミックレンジも広く、歌っているかのような演奏

まとめ

以上、特に初心者の方にオススメしたい”最初に聴くべきジャズトロンボーン奏者”たちをご紹介しました。
もちろん、他にもたくさん素晴らしいプレイヤーがいますが、まずジャズトロンボーンの世界に足を踏み入れたい人はぜひ参考にしてみてください。
そして実際に自分で聴いてみて、お気に入りのジャズトロンボーンを見つけてみてください!

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この記事を書いた人

25歳でジャズ音楽留学音楽のため単身オランダへ。
現地では音楽のほか、心理学とアレクサンダーテクニークも学ぶ。
2023年アムステルダム音楽院を卒業。
日本から出たからこそ得た経験もまじえて、音楽×心理学を提供しています。

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