中学校の部活でトロンボーンをやっている人や楽器購入をせがまれている保護者の方は、
中学生におすすめのトロンボーンは?値段はいくらくらい?
と悩まれている方が多いと思います。
実は、トロンボーンは数ある楽器の中でも「値段が高い楽器」には分類されません。
フルートやサックスに比べて、比較的購入しやすい値段が設定されています。
とはいえ、Amazonなどネットで売られているようなやたら安い楽器はかえってあなたのトロンボーンスキルを下げてしまう可能性があるので、購入のおすすめはしません。
また、安いトロンボーンは楽器の調子が悪くなったとしても楽器屋さんで修理を受け付けてもらえない可能性もあります。
この記事では、
- 中学生におすすめのトロンボーンのモデルや値段
- 幸せになれるトロンボーンの買い方
- 予算が10万円以下でもしっかりしたトロンボーンを手に入れられる方法
をご紹介していきます。
やたら安い楽器を買うのはお金をドブに捨てるのと同じ。
トータルで幸せになれるトロンボーンの購入について気になる方は、ぜひ記事を読み進めていってください。
中学生におすすめのトロンボーンは?値段はいくら?
早速、中学生におすすめのモデルをご紹介していきます。
中学生といっても、トロンボーン始めてから間もない人と、小学生の時からトロンボーンをやっている人と、経験年数は様々ですよね。
ここでは、
トロンボーン歴1年〜2年半と3年〜
の経験年数別でおすすめの楽器をご紹介しています。
トロンボーンを始めて1年〜2年半の中学生におすすめのモデル
楽器を始めて1-3年くらいの中学生にオススメの楽器は、ヤマハの”YSL-456G”というモデルです。
モデル名 | 値段 | オススメ度 |
YSL-456G | 220,000円(税込) |
ヤマハのトロンボーンにも色々種類はありますが、この”YSL-456G”は初心者でも鳴らしやすく、合奏中も他の楽器とバランスよく響きが作れます。
楽器のクオリティが高いので、上達スピードもぐんと上がるでしょう。
楽器を良いものにしただけで上手くなったというのはトロンボーンに限らず他の楽器にも言えることで、珍しいことではありません。
しかもヤマハは世界中で愛用されている信頼できるブランドです。もちろんプロ奏者でヤマハを使っている人も多くいます。
私がオランダに留学した時も、ジャズ・クラシック両方のコースと合わせても何人かヤマハを使っている人がいました。
トロンボーンスキルのレベル問わず、値段・クオリティともにヤマハはかなりオススメなので、検討してみてください。
トロンボーンを始めて3年以上の中学生におすすめのモデル
小学生の頃からトロンボーンを吹いていて、「すでに数年間の経験がある」という人もいるかもしれません。
そんな人には、”YSL-620″をおすすめします。
モデル名 | 値段 | オススメ度 |
YSL-620 | 313,500円(税込) |
こちらのトロンボーンは管の太さが13.39ミリと、さっきの”YSL-456G”に比べて0.55ミリ太くなっています。
管が太くなった分、息を十分に吹き込む必要はあります。
とはいえベルはイエローブラスなのでハリのある音が鳴りますし、成長期である中学生でもしっかり扱えるのも特徴。
それに3年のトロンボーン経験があると、正直先ほど紹介したYSL-456Gでは物足りなく感じるところでしょう。
これからもトロンボーンを続けていきたいと考えている学生さんにオススメのモデルです。
他にもBachやK&Hなどのブランドはありますが、
これらは体力のついてきた高校生以上の人にオススメしています。
幸せになれるトロンボーンの買い方【楽器購入についての考え方】
楽器の購入については、正直安い買い物ではないので「このモデルがオススメなんだ〜。じゃあポチろう!」とはなりませんよね。
しかし、「トロンボーンが欲しい!」と思っている人の中には
- 部活でもっと良い音を出したい
- 自分の相棒と一緒に音楽を楽しみたい
- トロンボーンが好き!
こういう風に考えている人もいるでしょう。
ここでは、私なりの買い物術というか
- 自分の楽器を持つべき理由
- せになれるトロンボーンの買い方
をご紹介します。
自分の楽器を持つべき理由【My楽器のメリット】
自分の楽器を持つと
- 好きな時に練習できる
- 楽器と一緒に自分も成長できる
- 上達が早くなる
これらの良いこと(メリット)があります。
もちろん、学校の楽器も許可を取れば家に持って帰ることはできるでしょう。
しかし自分だけの楽器を持つことにより、愛着を持てますし、自分に合った楽器を持つことになるので上達のスピードは上がります。
学校の楽器は他人が吹いてきた癖がついていたりして、鳴るはずの音も鳴らなかったりするものです。
練習して自分が上手くなると同時に、楽器も一緒に育っていきます。
「パートナーとして音楽をトロンボーンと一緒に楽しんでいきたい!」
「大人になっても音楽を楽しんでいきたい!」
「トロンボーンが上手くなりたい!」
と思う方はMy楽器を持つことを推奨しています。
自分の楽器の購入をオススメしない人
以下に当てはまる人は、正直学校の楽器の使用だけで十分でしょう。
- 中学を卒業してもトロンボーンを続けるかわからない
- 「My楽器を持つこと」に憧れがあるだけ
- 周りが持っているから自分も欲しい
先ほどもお伝えしたとおり、楽器の購入は安い買い物ではありません。
「周りの人がMy楽器を持っているから自分も欲しい」と考えている人は、購入しない方が幸せです。
学校にある楽器も良い楽器が多いでしょうし、修理が必要な場合は学校が負担してくれるはずです。
アクセサリー感覚で自分の楽器を持ちたいと考えている人は、普通にお金がもったいないので考え直しましょう。
それでも、どうしてもトロンボーンが欲しい!という方はこちらのトロンボーンは良いかもしれません。
こちらは値段も10万円以下で抑えられて、「とにかく自分のトロンボーンが欲しい!」「楽器を触ったことない初心者だけどトロンボーンの感触を知りたい」といった方にはちょうどいいと思います。
楽器に必要なお手入れセットや譜面台などもついているので、いろいろ買い足す必要もないので、すぐにでもMy楽器ライフが始められるでしょう。
安い楽器を買うのはお金をドブに捨てることと同じ
もしあなたが「自分はトロンボーンがもっと上手くなりたいんだ!」と心から思っているのなら、やはり最初に紹介したトロンボーンをオススメします。
安さにつれて楽器を買うと以下のような悪いこと(デメリット)ももれなく付いてきちゃいます。
- 壊れやすい
- 壊れても修理してもらえない(受け付けてもらえない可能性がある)
- そもそも楽器が鳴らない、または音がペラペラになってしまう
こうなるとトロンボーンを吹くことも楽しくなくなりますし、あなた自身下手になってしまう可能性も。
壊れて使えなくなったら直すこともできず、また新しい楽器を買う羽目になるでしょう。
10万円以下で買えるとはいえ、1万円でさえ大金です。
安い楽器を買うことはお金を無駄にすることと同じなので、本気で自分の楽器が欲しい人は手を出さないように気をつけましょう。
良い楽器を使った方がいい理由4つ
ここで言う”良い楽器”とは、
信頼されているブランドが作っている楽器
演奏者のことを第一に考えて丁寧に作られている楽器
のことを指します。
作っている側は、良い楽器を作るためにそれなりの労力を費やしているので、もちろんそれなりに”いい値段”貸します。
しかし少々お金を出しても返ってくる価値はそれ以上に高いということを覚えておきましょう。
- 吹きやすく鳴りやすいから楽器を吹くのが楽しくなる
- たくさん練習したくなるから上達も早くなる
- 修理が必要になってもすぐ出せる
- これまで苦労していたことができるようになる
などなど、結果的に自分が幸せになれることばかりが得られます。
それに、自分が次のレベルに行く段階になったらそのトロンボーンを売ることもできます。
安い楽器は引き取ってもらえないことが多いですが、良い楽器の場合は4万円から売れますし、それで得たお金を次に買うトロンボーンの購入費に充てることもできます。
もちろん売らずに持っていても価値は半永久にあるので大丈夫!
高い楽器を買えとは言いませんが、少々予算が厳しくても良い楽器を買うことが後に幸福へと繋がるので、ぜひ覚えておきましょう。
楽器以外でも使える買物論です!
予算10万円以下!トロンボーンを手に入れる方法
「とはいえ20万も出せない」とがっかりした人もいるかもしれませんね。
ここでは、「予算がなくてもしっかりしたトロンボーンを買うための方法」についてご紹介します。
ちなみにどれも自分の”行動次第”です。
本気であればあるほど、協力してくれる人も出てくると思うので是非参考にしてみてください。
①中古のトロンボーンを購入
1つ目は中古のトロンボーンを購入することです。
中古だと状態の良いものでも10万円ちょっとで売られていることがあるので、ぜひチェックしてみましょう。
ここで必ず注意しておいて欲しいことは
- 試奏は必ずする
- 正しい知識を持ったプロの人に相談する
- 楽器専門店以外では購入しない
です。
試奏は必ずする
試奏は新品を買う時も絶対にしてほしいのですが、中古の楽器を買うなら尚更です。
購入の前に必ず試し吹きをしてみましょう。
それでその楽器が本当に自分にとって吹きやすいかどうかを確かめないと、安い楽器を適当に購入することと同じになってしまいます。
冒頭でも伝えたとおり、中古の楽器は学校の楽器と同じで他人の癖が付いてしまっている可能性があります。
あくまでも、新品を買うまでの”繋ぎ”のつもりで考えておきましょう。
正しい知識を持ったプロの人に相談する
中古の楽器の購入を検討しているなら必ず知識のあるプロのトロンボーン奏者の方に相談しましょう。
可能なら、お店まで試奏についてきてもらいましょう。
自分だけで判断するのはすごく危険です。
難しければお店の人に音を聴いてもらうのでもいいですが、その人がトロンボーン専門の人ではない場合もあります。
また正直な話、お店は楽器を売りたいので本当にあなたに合った楽器を薦めてはこないかもしれません。
どうしてもプロのトロンボーン奏者が近くにいない場合は、顧問の先生に相談しましょう。
楽器専門店以外で購入しない
中古の楽器はメルカリやハードオフなど、様々な方法で購入できます。
しかし、楽器専門店以外で購入するのは絶対にやめましょう。
ネットでの購入は、その楽器の状態もわからず吹奏感も謎のままでの購入になるので、賭けみたいなものになり危険です。
出品者とのトラブルにもなりかねないので、絶対にやめておきましょう。
ハードオフなどで売られている楽器も、専門店での引き取りではないのでお手入れが不十分だったり、お店の人も専門知識がないので状態の悪いものを普通より高い値段で買うことになるかもしれません。
たまに”当たり”はあるかもしれませんが、学生さんが使える楽器に出会えることは無いと言い切れますので、手は出さないでおきましょう。
②知り合い・顧問の先生に相談
中古の楽器を購入するのが難しい場合は、知り合いの楽器演奏者の方や顧問の先生に話してみるのもいいですね。
または地元の吹奏楽団の人に相談するのもオススメです。
もしかすると、その人たちの周りに使っていないトロンボーンが家にある人がいるかもしれないし、楽団で保有している楽器を貸してもらえたりするかもしれません。
そもそも保有しているかもわからないので、その辺り含めて聞いてみましょう。
私が高校生の頃、友達のお父さんがアマチュアのトロンボーン奏者だったため、3つほど中古の楽器を学校へ寄付してきたことがありました。
その一つを最終的に頂いて、私はジャズを始めました。
以外と近くにいるかもしれないので、聞くだけ聞いてみましょう。
あなたが本気であれば、近くにいる大人も協力してくれるはずです。
③親に本気度を見せる
3つ目は「方法」ではないですが、やってみる価値はあるやり方です。
普通の中学生にはもちろん20万円や30万円を用意するのは不可能ですが、例えば
- 将来アルバイトをして返す
- テストで良い成績を取る
など、条件を出すと考えてくれる親御さんもいるかもしれません。
あとは、今回の記事でご紹介した
自分の楽器を持つべき理由【My楽器のメリット】
安い楽器を買うのはお金をドブに捨てることと同じ
を参考にして説得するのも良いでしょう。
説得できた場合はしっかりと自分の親に感謝して
トロンボーンを大切に使っていきましょう。
まとめ:しっかり作られたトロンボーンで最短上達を目指そう
以上、中学生におすすめのトロンボーンをご紹介しました。
あなたがもし本気で楽器の購入を検討をしているのなら、今回の記事が参考になれば嬉しいです。
楽器購入や試奏に関しては、私も無料で相談を受け付けています。
下記よりお気軽にお問い合わせください。