自分の楽器を手に入れたら、次はケースが欲しい!と思っている人もいるのではないでしょうか。
特に部活や楽団で練習するときは移動もたくさんありますし、できれば丈夫で軽いものが必要ですよね。
さらに楽器と同じくらい、使う時間も長いので、デザインやカラーにもこだわりたいところ。
なぜだかバストロンボーンは、他の楽器に比べておしゃれなケースは少ないです。。
そんな厳しい条件で探さなければならないバストロンボーンケース。
この記事では、普段バストロンボーンも吹いている私がランキング形式でおすすめのバストロンボーンケースをご紹介します。
私自身ケース選びにはかなり苦労し、いろんなケースをお店で試したり、購入したりした経験があります。
以下の表では「重さ・サイズ・色・丈夫さ」を特に比較して、私がオススメするケースランキングを作成しました。
バストロケース選びに迷っている方はぜひ参考にしてください!
メーカー名 | 値段 | 重さ | サイズ感 | カラバリ | 丈夫さ | 収納 | |
1 | DACオリジナル | ¥70,290 | 3.7kg | 全長89cm | 全4色 | ◎ | ◯ |
2 | C.C.シャイニー 2 | ¥51,480〜 | 約3.5kg | 不明 | 全25色 | ◯ | ◯ |
3 | マーカスボナ | ¥88,500〜 | 3.6kg | 全長92cm | 全22色 | ◯ | ◯ |
4 | BAM | ¥68,000〜 | 5.1kg | 全長100cm | 全4色 | ◯ | ◎ |
5 | プロテック(セミハードケース) | ¥23,800 | 2.9kg | 全長96.5cm | 全1色 | △ | ◎ |
プロがオススメするバストロンボーンケース5選
全部で5種類のケースをランキングで表しました。
それでは一つずつ、詳しくご紹介していきます。
①DACオリジナル『Sa-si NEXT』 NX-2
結論から言うと、私が一番にオススメするバストロンボーンのケースはDACのオリジナルケースです。
一番のオススメポイントは、コンパクトかつ丈夫な点です。
ケースの役割は、いかに大切な楽器を移動中でも守れるか。
DACのケースはファイバー性・ケースの留め具部分は写真の通り覆い被さる形になっているので、防水性もバッチリです。
中に入っているトロンボーンは移動式クッションでトロンボーンのモデルや形に合わせてしっかりと安定させることができます。
まさにトロンボーンを守るために作られたケースと言っても過言ではないでしょう。
トロンボーンは基本的に長いですが、コンパクトなDACのケースは飛行機(ジャンボ飛行機)の荷物棚にも入ります。
私は黒色を使っていますが、若干ラメが入っていてめちゃくちゃかっこいいです。
ちなみに専用の楽譜ケースを背中部分に取り付けることで、楽譜も収納可能。
私は音大生時代はiPadやパソコンを入れて、バッグは小さいものを使っていました。
(パソコンの取り扱いは自己責任でお願いします。)
②C.C.シャイニーII
C.C.シャイニーはかなり昔からありますが、カラーが豊富で特に学生さんに人気です。
好きなカラーのケースを選ぶことにより毎日練習へ出かけるのが楽しみになるでしょう。
値段も¥51,480〜とお求めやすいですが、楽器の安定さが若干不安なため、2位にしました。
トロンボーンのチューニング管をマジックテープで止めているだけなので、中で楽器が移動しやすいかもしれません。
とはいえ私の先生や友達でも使っている人は多くいましたし、「出費は抑えつつお気に色のカラーでワクワクしながら練習へ向かいたい」といった方にオススメです。
ストラップは背中側につけてリュック型にもなりますし、留め具側にもつけられるので好きなスタイルで楽器を持ち運びできます。
③マーカスボナ
マーカスボナは特にオランダで使っている人を多く見かけました。
そこまで重くなく、長さも92cmと比較的短め。カラー展開も22色と豊富なため、「お気に入りのカラーで長く愛用していきたい!」という方にオススメです。
こちらのモデルはスライドとベル側が別々のところに収納されるので、それぞれをしっかり守れます。
中は独自で研究された緩衝材で囲われているので、外からのどんな衝撃にも耐えるでしょう。
軽くてコンパクト!なのも魅力ですし、日本ではトロンボーンでマーカスボナを使っている人はあまりいないと思うので、レアさがあります。
お値段はおよそ9万円。ちょっと高い気がするので3位にしました。
ちなみに開閉部分はジッパーなので、雨が降った時は少し心配ですね。
「好きなカラーで、楽器を安全に持ち運びたい」そんな方はぜひ検討してみてください。
④BAM
BAMはちょっと前まで私も使っていました。カラー展開は4色ですが、中でも”ミント”の色が絶妙に可愛くてお気に入りでした。
中には小物ケースが2つ付いており、取り外しも可能。
マウスピースのほかにロータリーオイルやスワブ、霧吹きなどバストロンボーンに使う細かいグッズをしっかりと収納できるので、カバンの中がごちゃごちゃになってしまうことはありません。
スライドは中にぴったりハマるので安定感もバッチリです。
ただ、このBAMのバストロケースはなんせ重たい・・。
しかも縦に長いので、背負っているとちょっと猫背にしないとベルの部分に頭をぶつけてしまいます。(私の身長は167cm)
背負って街を歩いたり、駅から練習場所まで距離があるときは結構大変かもしれません。
ただ、楽器への負担は少ないですし見た目もシンプルなので、「楽器を持って歩くことは少なく、シンプル可愛いケースが欲しい」方にオススメします。
⑤プロテック
プロテックのセミハードケースは、テナートロンボーン用のものを使ったことがありますが、とにかく軽いです。
重ければ重いほど移動は大変ですし、練習へ出かけるモチベーションも変わってきますよね。
このケースのバストロンボーン用のものも2.9kgなのでこれまで紹介したどのケースよりも軽く、楽器を持ち運ぶのも億劫にはなりません。
中には収納ポケットが2つあり、外側にも楽譜が入れられるほどの大きさのポケットが付いているので、身軽に動けますね。
ただセミハードということもあり、万が一強くぶつけてしまうと中の楽器へダメージがあるかもしれません。
軽量スチール材を用いているので強度はある程度あるみたいですが、人混みだったり、遠征へ持って行く場合は少々心配です。
毎日近場へ持ち運ぶことが多く、とにかく軽いケースを探している方はプロテックのセミハードケースを使ってみてはいかがでしょうか。
ケースを選ぶときのポイント2つ
楽器ケースの購入は決して安い買い物ではないので、買ってから後悔はしたくないですよね。
中には返品できるものもあるかもしれませんが、できないものを購入してしまったり、ネットでの購入だと返品作業も大変です。
ここで、高額な買い物だからこそ知っておきたいケース選びの2つのポイントについてお伝えします。
楽器のベルやレバーのフィット感
バストロンボーンのケースを選ぶ上で考慮するべきなのは
- ベルのサイズが合うか
- レバーがフィットするか
です。
バストロンボーンはモデルによってベルやレバーの種類が違います。
自分のトロンボーンがどんなモデルか、どんなサイズ感かをまずは把握しておきましょう。
例えばDACオリジナルケースは10インチのベルまで、プロテックのセミハードケースは10.5インチのベルまで収納可能です。
また、ケースによってはレバー部分を抑えてしまうようになり、楽器に負荷がかかる可能性もあります。
私がBAMのケースを使っていた時、使用していた楽器はゲッツェンのオフセットダブルロータリーモデルでしたが、ケースを閉めるときになんとなくグッと押し込まないとケースが閉まりませんでした。
楽器への影響はあまりありませんでしたが、「押し込む」という行為はできれば避けたいですよね。
例えばDACのケースのように、ケース内のクッションを移動させられるものなら楽器への負担も少なく済むでしょう。
重さとサイズを重要視すべし
せっかくケースを買い替えるのなら、重くてサイズの大きいものは選ばないことをオススメします。
もちろん「デザイン重視!重さ・サイズは気にしない!」そんな基準で決めてもいいのですが、ケースは軽くて丈夫なものに越したことはないです。
もしかすると、演奏や練習で県外、または海外へ行くこともあるかもしれません。
コンクールがある場合は遠い地域へ出かけることも頻繁にあるでしょう。
余裕があれば遠征用のケースを別で購入してもいいのですが、安い買い物ではないので、できれば1つ良いもの持っているとどこでも使えて長く愛用できます。
そんな時に、どれだけ持ち運んでも疲れにくいケースがあるとかなり重宝するはず。
重いケースだと、最初は良くてもだんだん歩くのにうんざりしてきます。
ケースの重さとサイズ感はケースを選ぶ上では無視せずじっくり選びましょう。
まとめ:高い買い物だからこそ「絶対に譲れない条件」を基準にしよう
以上、オススメのバストロンボーンケースをご紹介しました。
フルートやクラリネットなどに比べて、おしゃれなケースがあまり存在していないバストロンボーンケースですが、サイズが大きいからこそ楽器第一基準で選ぶことをオススメします。
昔に比べると色やデザインの選択肢は増えてきているので、「自分がどうしても外せない条件は何か」を考えると、ケース選びも簡単になるはず。
私は現在、テナーもバスもDACを使っていますが、形はあまり好きじゃないとはいえ楽器は安心して収納していますし、持ち運びも全く苦じゃないのでこれを選んで良かったなと思っています。
ケースは、楽器奏者の生活を彩る一部!ぜひじっくり吟味してください。
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。