自分に気づくことって、音楽家やそうでない方にもめちゃくちゃ大切なんです。
自分の気持ちや体調の変化に気づかないと、毎日がストレスフルで仕方ないですし、身体もすぐに壊してしまったり、例えばうつ病になってしまったり・・なんてことも起こりうります。
音楽家だと、身体や音の調子が悪いのに、具体的にどこが悪くて何が原因なのかがはっきりしないまま、とにかく根性で練習を続けるということもしばしばあるのでは?
”気づき”は自分を見つめ直し、体勢を立て直すのにとても大事なプロセスです。
この記事では、どのように”気づき”、直していくのかを具体的に説明していきます。
「気づいていたつもり」でも実はそうでなかったりするかも。
この機会にしっかり自分を見つめ直すやり方を学び、これからの音楽作りに活かしていきましょう!
”気づき”とは?
まず質問があります。
あなたは今、座っていますか?立っていますか?
このブログはスマホから見ていますか?それともパソコン、タブレットから見ていますか?
どうでしょう?
シンプルな質問でしたが、あなたはこの問いに対して、答えられたでしょうか。
きっとほどんどの方がしっかりと答えてくれたと思います。
実はこのプロセスはすでに、”気づき”のプロセスになっています。
例えば今座ってスマホを手にしている人なら、
・スマホを持っている手は右手か、左手か?
・脚は組んでいるか?そしてどちらの脚が上にあるか?
という問いに対して答えることも”気づき”のうちに入ってきます。
気づくことが大切な理由
例えば今座って右手でスマホを持ち、真剣に(真剣でなくても画面はじっと見続けているはずです)ディスプレイを見ていたとします。
記事を読むのに夢中で、もしくはネットショッピングやSNSに夢中でその体勢のまましばらく時間を過ごしたとしましょう。
数分後、あなたの身体はどう感じるでしょうか?
肩が凝ったり、背中が痛くなったりしてるかもしれませんね。
これはデスクワークの方でも同じで、長時間集中しているからこそ、身体が痛くなったりすることはしばしば起こっているかもしれません。
でも、少しでも自分の体勢や、「右手はどうしているか?」といったシンプルなことに気づくだけで、あなたの身体は楽になるのです。
これを体験してもらうために、次の方法をご紹介したいと思います。
具体的なやり方
ズームイン
この文を読んでから、少しスマホ・パソコンから目を離し、自分の左手の親指の爪をじっと集中してみてください。
(ちなみに親指の爪でなくても、壁に貼ってあるポスターの一文字やテーブルの角とかでもいいです)
そしてできれば、この時の自分の呼吸や、身体がこわばっているかどうかに着目してみてください。
この一つのことを集中して見てることを、ズームインとします。
ズームアウト
しばらくズームインした後、今度はズームアウトをしてみます。
さっきまで親指の爪に一点集中していましたが、自分が鷹になって空から街を見下ろしているような、
”広くて大きい”視界にして見てください。
自分の後ろ、左右にスペースがあって、視界は広いです。
そう意識した時、あなたの身体はどう感じますか?呼吸、身体のこわばりは、ズームインの時と比べてどうでしょうか?
日常生活にも使える
先ほどのズームアウトは、ズームインした時に比べて呼吸がしやすくなっているかと思います。
よくわからなかったり、呼吸は特に変化がないと感じた方も、それで構いません。
正解はどれ、というのではなく、『自分に意識を向ける』というのがこの”気づき”の目的です。
これらのテクニックは、日常生活でも使えます。
例えば、
- バスを待っている時
- スマホを触っている時
- スーパーで買い物をしている時
など、ふとしたときに、視界を広げ、感じ、呼吸や姿勢がどうなっているかに注目して見てください。
視野を広げて身体と心を解放しよう
日常生活でもできるこのテクニックは、楽器を手にした時や歌う姿勢になった時にももちろんとても良いです。
楽譜に一点集中していると気づいた時は、音符よりもそのページ一体、または楽譜はいったん閉じて、ズームアウトしてフレーズを演奏してみると、新しい発見があるはず。
ぜひ、”気づき”を日々の練習や生活に取り入れて見てください。
もっとよく知りたい方は私のレッスンを受けてみてください。
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