音楽留学には演奏力の他に、語学力も必須になってきます。
私も、留学を志した頃は英語力ゼロでした。
こちらの動画では留学前の英語力と勉強の仕方について少し話しています↓
当時は留学費を稼ぐため、バイトに明け暮れていた私。
まとまった英語の勉強時間もなかなか取れませんでした。
しかし隙間時間で英語を勉強した結果、
オランダの一流音楽院で学位取得&プレゼンの授業で最高点をマークするまで成長できました!
そこでこの記事では、
・音楽留学で英語力は必要な理由
・勉強時間のなかったアラサーが実践した勉強法
・英語が上達して得られたメリット
を紹介していきます。
音楽留学に必要なことは?
音楽留学といっても、実技レッスンのほかに歴史や理論をはじめ、ビジネスや教育の授業もあります。
もちろんレッスンや、外部から招かれた講師のマスタークラスを受けたりもでするので、
語学能力の他に、ある程度のコミュニケーションも必要です。
アカデミックな英語力
歴史やビジネスの授業となると、普通の日常英会話というよりもアカデミックな英語力が試されるようになります。
つまり、より学術的なことに使用する英語のことです。
例えばドイツやフランスの学校となると、ドイツ語やフランス語といったそれぞれの国の語学力が必要となりますが、イギリスはもちろん、オランダやベルギーではほぼ英語で授業を行っている学校が多いです。
学校にも寄りますが、求められる具体的な英語力はIELTSが6,0以上、TOEFL(iBT)が64以上とされています。
もちろん試験用に勉強する英語と、実際に現地で生きた英語を話すのとはまた少し違うのですが、
どちらにせよ学校へ入学するにはスコアを提出する必要があるので、”小論文が書けるくらい”の英語力は必要だと考えていいでしょう。
レッスン中の私と恩師Bert Boeren氏。
英語ができていないと、ぶっちゃけ授業についていくのは大変ですし、
私も何回もそれで悩まされました。授業後には先生に質問攻めしに行ったり、録音をして復習は欠かせませんでした。
なので日本にいるうちから、出来るだけ英語力を身につけていくのは本当に重要なポイントです。
一緒に演奏する仲間とのコミュニケーションは必須
留学中は友達や他の演奏家の方と演奏することが多くなってきます。
一緒に演奏するにあたり、指示を出したりこちらから指示を出したりなど、音以外での言葉のコミュニケーションは必須になってきます。
ビッグバンドで一緒に演奏した仲間たち。珍しくユーフォアレンジでした。
相手がどのように音楽を作っていきたいのかをしっかり理解するためにも、しっかりとコミュニケーションが取れるくらいの語学力はあったほうがいいですよね。
演奏力があっても、相手の言っていることが分からないと信頼を得にくいかもしれません。
オーケストラやバンド内でいい音楽を作るためにもやはり英語力は本当に大事です。
ポイントは”文法””語彙力”聞く””話す”
私が留学を志して、まず初めにしたのは”実力を測る”でした。
本屋さんで買った大学受験用の長文読解の教本を購入してみたのですが、自分が思ったほど解けず。。
何が足りなかったのか分析した結果、
”文法”と”語彙力”が圧倒的に足りなかったことがわかりました。
確かに、文法がめちゃくちゃだと相手は理解してくれないし、
語彙力が足りないと言いたいことがしっかり伝わりにくくなります。
それから、「レッスンでは話すことと聞くことができないと成り立たない!」と気付いた私は、
文法・語彙力のほかにスピーキングとリスニングを強化することにしました。
時間がないアラサーの”文法”と”語彙”の勉強法
当時はバイトで忙しかったので、移動中やどの場所でも勉強できるよう、iPadを持ち歩いていました。
その時は10.2インチのものを使っていました。
とにかく費用は抑えて、iPadで気軽に勉強をしたい方はこちらがおすすめです。
ボタンいらない!ペンを挿して充電するのが嫌だ!
といった方は、iPad Airも推しです。
こちらは画面サイズが10.9インチと大きいのにコンパクトなサイズで、
高性能ながら値段も10万円以下なので効率的に勉強したい方におすすめです。
別売りのキーボードと簡単に連携できるので、英語のタイピングの練習などもできます。
iPadでは、Split Viewという機能で左画面を英語アプリ、右側をノートアプリにして勉強していました。
では、実際に使用していたアプリや教材をご紹介していきます。
文法
iPadでアプリを使って文法の勉強を始めましたが、
当初はベリタスアカデミーの動画英文法2700というものを使っていました。
先生の解説は面白いのですが無駄な説明はないので、わかりやすい説明がすんなり頭に入ってきます。
他にも単語や熟語に特化した同じシリーズのアプリがあるのでそちらも合わせて使っていました。
高校・大学受験をする学生用に解説があるようなので、
ある程度ゼロからイチの文法力を身につけた後は、IELTSやTOEFLを受験する人は特に次の文法書に移っていいと思います。
ということで、そのアプリを卒業してから私はEnglish Grammer in USEを使い始めました。
こちらはiPadなどで使えるeBook版↓
こちらは紙の本です↓
私は本を遮断機を使ってバラバラにしたあと、スキャナーでPDFにしてiPadに入れてました(笑)
ちなみに上記2つは英語解説ですが、日本語解説版もあります。
日本語でしっかり理解していきたいという方はこちらがおすすめです。
文法の本は世の中で溢れていますが、ぶっちゃけこの本だけでOKです。
著者のマーフィーさんは、
「右ページの解説ではなく、左ページの問題に頑張って取り組んでほしい。
問題に取り組み自分でしっかり考えることによって英語力が上がるように作られています」
とコメントしてあります。
文法を身につけるのは大変ですし、むしろ文法の勉強は必要ないと言っている方もいます。
しかし、あなたがするのは留学です。
外国の大学で勉強するんです。
英語力の土台となる文法は最初のうちにしっかりと鍛えておきましょう。
語彙力
語彙力はぶっちゃけると、留学後の方が伸びたと思います。
毎日いろんな人とコミュニケーションを取ったり授業を聞いたりしているので、当然かもしれません。
ですがもちろん、留学前に伸ばすことも可能です。
私はIELTSを受けることにしていたので、単語力を鍛えるのにこちらを使用していました。
IETLTS受験者なら必ず持っているであろう1冊だと思います。
そして、IELTSのスピーキキングテストやライティングテストに向けてこちらも使用していました。↓
覚えておくと便利なフレーズ集です。
日常会話ではあまり使わないものもあります。
しかしアカデミックな英語力を向上させるためにはかなり優秀な本です。
授業を受けたりテストのライティングやプレゼンをするときに使えるフレーズがめちゃくちゃ載っているので一冊持っておいて損はありません。
どちらもカバンに入るサイズですし、単語集にとってはKindleやiBookで購入することもできるのでiPadでも閲覧できます。
隙間時間に少しでもページを開いて、英語に触れる時間を増やしていきましょう。
リスニングとスピーキングは繋がっている
日本人が英語が不得意な理由は、【日本の英語教育が読み・書き中心だから】とされています。
しかし、実際にコミュニケーションをとる場面となると、読み・書きよりも聴く・話すをする方が断然多いですよね。
そして嬉しいことに、その2つのスキルはお互いに連携されているのです!
どう言うことかというと、人間は自分が話すことではないと、聴きとることができないのです。
つまり、スピーキングの練習をして自分の口から英語を出す練習をすると、必然的にリスニングのスキルも上がってくるのです。
一石二鳥ですね!
一番大事なレッスンでは特にリスニングが命
レッスンでは、教授から音楽や技術のことだけでなく私の人生やメンタルについてもお話をしてくれることが多々ありました。
人生というと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、留学生活は楽しいことばかりではありませんし、ましてや音楽家を目指すにあたって、これまで何度も壁にぶち当たってきたので、そのことを同じ音楽家である教授に話すことは心の支えにもなりました。
レッスンでは自分の意見を話すことよりも何よりしっかりと教授の話していることを理解する必要があるので、リスニングスキルは本当に大事です。
自分のメンタルについてアドバイスをくれている時も、私のためにお話をしてくれているので、それを聞き逃さない手はありません。
とにかく、レッスンや教授との会話で内容をしっかり理解するためには、リスニングが何よりも大事です。
リスニングとスピーキングを鍛えるのなら断然オンライン英会話
聴く・話すがとても大事だということは分かっていただけたと思います。。
読み・書きと違って聴く・話すは1人では練習できないので、練習相手が必要になります。
しかし、すぐに練習相手を見つけるのは難しいし、1日の中で勉強時間が取れない方は隙間時間でスピーキングを上げれるのが理想ですよね。
オンライン英会話は一日25分からレッスンが受けられます。
例えば、朝起きてコーヒーを飲むときや寝る前の25分をオンライン英会話に充てるだけで、英語力向上が計れます。
ここでは、私が留学に向けて実際に愛用していたオンライン英会話サイトをオススメ順に紹介していきたいと思います。
留学経験者の私が実際に愛用していたオススメのオンライン英会話サイト
英語を勉強し始めたとき、教科書を使った文法の勉強などと並行して始めたのがオンライン英会話サイトです。
当時よく使っていたものを2つご紹介します。
ネイティブキャンプ
ネイティブキャンプの特徴といえば、業界初の予約不要システム。
なので、楽器の練習時間の合間や急に予定が空いた時にいつでも英語のレッスンが受けられます。
さらに、私が一番活用していたのが”カランメソッド”を用いたレッスン。
英語上達速度が通常の4倍になるとされて、日本語を介さず英語を英語で理解できる”英語脳”が鍛えられるので、スピーキングを伸ばすのにはうってつけです。
25分間ほぼ喋りっぱなしなので最初は疲れますが、先生がしっかりサポートしてくれるので私もいつも楽しくできていました。
レアジョブ
様々なオンライン英会話を試した私ですが、中でもレアジョブは講師の質が高いと感じました。
1レッスン173円で受けることができ、学習についての悩みがあれば日本人スタッフと相談もできます。
さらに自動録音機能も備わっていて、レッスンで何を学んだかを後でゆっくり復習できるのもポイント。
私は”ウィークリーニュースアーティクル”でスピーキングの練習をよくしていました。
教材は事前にチェックできるので予習もできるし、音声データもついているのでリスニングも一緒に練習することができます。
質の高い講師+質の高い教材+録音機能付きの英会話レッスンがが1日173円で受けられるなんて最高ですよね・・・!
まとめ:音楽だけでなく語学も抜かりなく勉強しておこう
以上、私が実際にしていた勉強法でした。
音楽大学では楽器のレッスンはもちろん、座学もあるので、リスニングとスピーキング力はできるだけ高めておいた方がいいです。
文法と語彙力がなければ伝わるものも伝わりません。
時間があまりなくても、英語は触れた時間だけ伸びていきます!
音楽留学を充実させたものにするために、英語力はしっかり磨いていきましょう!
留学前の疑問・不安を解決!
音楽留学経験者があなたの質問になんでも答えます。
詳しくは→ShizukaTsudaカフェトーク音楽留学アドバイス